うつ病改善の認知行動療法とマインドフルネススキルの適用

　阪神カウンセリング・ラボで実施されている、うつ病改善の認知行動療法は、状況の処理の仕方の合理性をトレーニングすることが中心となります。例えば、感情調節の難しい会社の上司のもとで毎日辛い日々を送らねばならないような状況下にあるときに、うつ病を発しやすくなるのですが、同じ状況下に置かれていても、うつ病にならない人もいます。これはなぜかと言うと、その上司から受ける圧力を、人によって処理の仕方が異なるからです。認知行動療法は、上司の扱いをどうとらえるかという点で、ダメージを受けないように、その考え方を見つめ直していく作業をします。そうした考え方が合理的・現実的になると、うつ病にならず、またその予防ができるというのです。

　しかし、認知行動療法によって考え方を合理的にしても、疲労が重なるなどすると、ちょっとしたことで、落ち込んでしまいます。強い抑うつ状態になると、苦しくて、認知行動療法の対応が使えなくなってしまいます。感情や思考のコントロールが難しいのです。そういったときにコントロールしやすいようにトレーニングして身に着ける心構えがマインドフルネススキルというわけです。

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