うつ病改善　人間関係の調整

　うつ病、双極性障害、パーソナリティ障害、摂食障害、強迫性障害、パニック障害、感情調節困難等々、カウンセリングに来られる方の問題点は、人間関係の不調性を抱えています。

　前回挙げた傾向の他、③「人の話を聞くのが下手な人」があります。この人は、会話中次に何を言ったらよいかとか、こんな話し方をしたら嫌われるのではないかとか、この人私のことを悪く思っているのではないかとか、相手がいろいろ話している最中に、自分のことでいっぱいになっています。そうすると、相手が何を言っているのかさっぱりわからないまま、会話が進行します。途中、相手に、「このことどう思う？」と質問されると、聴いていないのですから、答えられないか、いい加減な答えになってしまいます。すると、相手は、自分の話を聞いてもらえていないことに気分を害します。

　また、④「怒りで人をコントロールしようとする人」も人間関係を壊します。会話というのは全く異なる人間同士の状況を調整するためにあるのですから、自分の思い通りにならないことがほとんどです。それを怒りで自分の思い通りにしようとするのですから、そうされた相手は気分を害します。こうして生まれた人間関係の不調は、精神状態をさらに不安定にさせ、症状をさらに重くさせるのです。

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