うつ病改善の心理療法　

思考は実現する

　うつ病の心理カウンセリングとして有効な認知行動療法は、ベックによれば、思考障害といわれるように、人が置かれている状況をどのように判断処理しているかが重要だとしています。その際の考え方が、肯定的、楽観的であることが人の心を安定させ豊かにするのだというのです。

　人は一体どのくらい考えるかというと、一日どんなに少なくても１万にも及ぶ思考をしています。ある本によれば数百万の思考をしているとも言われています。その思考の影響がないということはありません。それどころか考えることは実現するのです。必ず実現します。人類の歴史を見ればわかるように、人が考えた通りになっています。寒さを防ぐために火が欲しいと考えて火を起こすことを知り火を自分のものにしました。空を飛べたらと考えて人は空を飛ぶ手段を得ました。このように人が考えることは実現します。これが真理だとすると、人が考えることは必ず実現するのだから、良く考えることが大切です。少なくとも、心穏やかに楽観的に考えた方がそれが実現する可能性は高いのです。考えないことは絶対に起こりません。母親であることを考えず、自由に生きたいという女性は自分の子どもまで虐待してしまうという事実を実現させてしまうのです。

　うつ病や心の病気になる人も、思考によって縛られていることが多くあるのではないでしょうか。少なくとも否定的非現実的なことは考えない、考えるなら肯定的、楽観的に考えましょう。

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