心の病気と脳の働き　　うつ病のカウンセリング

　うつ病やその他の心の病気は、脳の働きや機能と無関係ではありません。ストレスや何らかのバランスが崩れると、脳の働きにも影響を与えます。脳は、人間のさまざまな領域に影響をもっており、それらをコントロールしています。脳がコントロールする活動とは何でしょうか？　それらは人の活動のほとんどを受け持っているといえます。

　まず大きく分類すると、「環境との相互作用」です。二つ目は「体をコントロールする活動」です。三つ目は、「精神活動」です。

　例えば、向こうから犬が走ってきたという状況があったとします。「環境との相互作用」とは、向こうから走ってくる犬をとらえることです。すると、それが猛犬なのか普通の飼い犬なのかを憶測したり分析したりします。精神活動をする以前からすでに心臓が高まって呼吸がはやくなり「体をコントロールする活動」のなかで、即座に逃げたほうがいいか戦った方がよいか、そのままにして大丈夫かを決断します。

　脳でコントロールされる活動には、自分で意識して変えられるものと、ある程度コントロールできるものと、全くコントロールできないものがあります。

　ストレスや何らかのバランスが崩れると、これらの脳のコントロール下に置かれているものが、微妙にバランスを崩して、様々な症状として現れてくるのです。

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