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15年03月12日
「環境との相互作用」の不調が起こす症状
大阪・梅田、神戸・明石の阪神カウンセリング・ラボは、臨床心理士の担当する相談室です。精神的な問題の解決は、心理カウンセリングが役に立ちます。
今日のテーマは「環境との相互作用の不調が起こす症状」です。
人がストレスにさらされて、心の不調をきたし、適切な対処が取れないと、脳の作用に影響を与えます。脳の不調は、脳から出される神経伝達物質の不調につながりますから、前回までに記載してきた、脳でコントロールされる活動が影響を受けます。そうすると、精神的症状だけでないさまざまな不適応な状況が起こされるのです。
「環境との相互作用」が影響を受ければ、見る、聴く、感じる、嗅ぐ、味わう、声をだすに関連した活動に問題が生じます。視野が狭くなったり、見えなくなったり、聞こえなくなったり、味がしなくなったりします。
この不調がさらに強まると、著しい不適切な活動に繋がります。そうなると、もはやそれは症状というようなものです。見ることは、幻覚、聴くことは幻聴、無いものを感じたり、嗅覚異常等精神病につながる可能性のある症状を起こしたりします。音楽がそこには流れていないのに聞こえたりしますが、精神病の症状というよりは、疲れからくる脳の活動の異状ということもあります。
痛みも、感じることの不調が原因です。痛みは、ストレスからくる神経系の不具合が主ですが、人によっては、身体的に問題がないけれども、その人にとっておそらく意味のある部所を痛めることがあります。耳鳴りがするのに悩まされる人がいますが、それも疲労からくる脳の活動の不調によって起きていることがあるのです。
そうすると、気になって気になって医者を巡りますが、身体的には異常がないと分かって精神症状だと気付くのです。
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