心の病気の原因

　うつ病や気分循環性障害の心理カウンセリングは、認知療法や対人関係療法や弁証法的行動療法などが有効です。阪神カウンセリング・ラボでは、その人の状態に合わせて心理療法を実施しています。

　今日のテーマは、「心の病気の原因」です。

　うつ病やその他の精神的病気に関する原因には、大きく四つあります。

　一つ目は、悲哀・危機によるものです。

　二つ目は、仕事の加重負担など身体的に疲労が起こるものです。

　三つ目は仕事などの責務に関してその期待に応えられなくて、病気になるものです。

　四つ目は、人間関係の不調によるものです。

　この内、三つ目の期待に応えられなくて悩む問題と、四つ目の人間関係の不調によるものは、その背景に人間が絡んでいますから、同じような扱いをしてよいものといえるでしょう。このように、うつ病や摂食障害、神経症や強迫性障害、不安障害、社会不安障害(社交不安障害)など、多くの心の病気は、人間関係が基になっているといえます。したがって、人間関係を良好にとることは、精神的安定に欠かせないことは周知の事柄です。

　人間関係がうまくいく人といかない人の違いは何でしょうか。それらを明らかにしながら、人間関係を調節することの大切さ、人間関係を調節していくにはどうしたら良いかなどを、次回からの内容にしていきたいと思います。

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