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15年04月23日
イラショナルビリーフの論駁の実際
うつ病や双極性感情障害の心理療法を実施している、大阪・梅田、兵庫・明石の阪神カウンセリング・ラボは、症状に合わせた心理カウンセリングプログラムを用意して、心理療法を行っています。
今日のテーマは、「イラショナルビリーフの論駁」です。
論理療法の基盤はイラショナルビリーフ(不合理な信念))を理性によって徹底的に論破・論駁することです。しかし、人によっては、この論破・論駁のイメージを、極めて爽やかなラショナルビリーフ(合理的な信念)に至ることを目指しているかのように考えているかもしれません。それには理由があります。
おそらくその完璧なラショナルビリーフのイメージは、心の問題を持つ多くの人に存在している、イラショナルビリーフの根底に潜む完璧主義(二分割思考)によるものの可能性があります。辛い出来事があって、それを辛いことではなく、幸せなことだと考える人は、時にいるかもしれませんが、それは現実的ではありません。辛いことを辛いと感じることはごく当たり前な感情です。にもかかわらず、その自然な思考や感情を、これはこれで幸せなのだというように、現実を無視するとらえ方は、その人の中に起きているイラショナルな思考を無視して非現実的な対応をしようとすることにつながります。それでは、実際に世界で起きているその人の問題を明らかにして、何を変えようとしているのかが不明瞭になるだけです。
人の心の中に起きていることは、その人がどう思おうが、現実に起きている真実なのですから、その中に起こっている葛藤を論駁していく必要があるのです。
○大阪のカウンセリング、兵庫のカウンセリング、心理療法専門の相談室です。
○心理カウンセリング、心理療法、学術的な理論や方法を用いて、精神的な病気に対応します。
○感情障害、神経症、統合失調症、双極性感情障害、発達障害など心の病気ならどんなことでも対応します。
○人間関係、夫婦関係、家族関係、私たちを取り巻く環境の調整にカウンセリングは有効です。
○依存症は心の病気です。アルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存など心理療法で改善します。