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15年05月01日
引きこもりの論理 2 「親の影響を受けない子どもはいない」
うつ病や双極性感情障害の心理療法を実施している、大阪・梅田、兵庫・明石の阪神カウンセリング・ラボは、症状に合わせた心理カウンセリングプログラムを用意して、心理療法を行っています。
今日のテーマは、「引きこもりの論理 2 親の影響を受けない子どもはいない」です。
ところが、子どもの物心のつきはじめの頃は、この何となくわかってもらえているという根拠は弱いので、つい親の勝手な感情の巻きちらしや不注意で、強い口調の言動になったり批判されたりすると、簡単に壊れてしまいます。壊れた時に子どもが必死になって思い浮かべることは、大抵過去の記憶です。間違っても大丈夫だという過去の記憶に支えられていると、立ち直りますが、そうでなければ立ち直ることに必死になります。あの時は親がこう言ったからだ大丈夫だとか、いけなかったなどと、その判断の基準を探すのです。
記憶をさかのぼっても、この判断したい基準があいまいだと、子どもはなかなか判断できなくなります。それどころか、親が示した基準があいまいだったり矛盾したりしていると、子どもはその判断の基準をどこにおいていいのかわからなくなるのです。いわんや、親の対応がまったく同じような場面で、ある時はそう言ったはずのことがまったく反対だったり、まちまちだったりすると、どれを基準にすればよいのかわかりません。こんな時に親の厳しい批判や叱責が起こると、混乱とともに意欲まで失うのです。
引きこもりの論理 1 「子どもと親の関係」は以下のアドレスか、サブサイト「阪神カウンセリング・ラボ」で検索ください。