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15年05月08日

適応機制

適応機制
 
   うつ病や気分循環性障害の心理カウンセリングは、認知療法や対人関係療法や弁証法的行動療法などが有効です。阪神カウンセリング・ラボでは、その人の状態に合わせて心理療法を実施しています。
 今日のテーマは、「適応機制」です

 

 人は苦痛の状態に陥るときに「適応規制」を使います。これらが機能している場合は、それなりに適応しますが、そうでないと不適応を起こします。適応規制とは以下の通りです。


・抑圧・・・耐えられないような不快な体験や事柄、自分の評価を著しく低下させる恐れのある欲求や願望を、自ら認めないようにすること

・昇華・・・社会的に認められるように。攻撃欲求をスポーツ、性欲を芸術

・合理化・・・「あのブドウはすっぱいブドウだ」と捨て台詞をはくイソップの狐

・逃避・・・欲求や願望がかなわないとき、それを放棄したり、都合の悪い現実から逃げ出し、現実とはかけ離れた非現実の世界や空想の世界へと逃げ込むこと

・退行・・・過去の発達段階のときに成功した欲求充足の仕方に逆行させる。

・攻撃・・・攻撃的反応、たたく、噛み付く、物を投げる、弱いものいじめ、過度の攻撃

・反動形成・・・嫌いな上司に必要以上のこびへつらい

・補償・・・学習成績の良くない子が体育でがんばる

・置き換え・・・父親に対する憎しみを上司や教師に八つ当たりする

・投射(投影)・・・被害者意識の強い人がよく用いる

・同一視・・・憧れの芸能人のファッションを真似したりする

 

 

「不適応で起こる欲求や葛藤の問題」は http://www.wakaru-ha-kawaru.com/ でご覧ください。