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15年06月05日
夫婦関係の調節 「弁証法的行動療法の応用」
うつ病や気分循環性障害の心理カウンセリングは、認知療法や対人関係療法や弁証法的行動療法などが有効です。阪神カウンセリング・ラボでは、その人の状態に合わせて心理療法を実施しています。
今日のテーマは、「弁証法的行動療法の応用」です。
夫婦関係の問題は、案外たわいもない出来事の繰り返しで、いつの間にか、取り返しのつかない状況を引き起こしていることが多いものです。その多くは、夫婦のいずれか、あるいは両者が、問題の原因が相手にあると考え、その時の怒りなどの不快な感情が引き起こされる問題は自分にはないという確信から生じています。しかし、事実は、感情の責任は「自分」なのだということを理解しないと、この関係を修正することは難しいものとなります。
論理療法のA・エリスの、「思考は状況から生じ、感情は思考から生ずる」という真理からすれば、感情の責任は相手ではなく、自分にあるということです。エリスは、この時の状況(A)と思考(B)と感情(C)の関係を、英語の語呂合わせでABC理論として強調しました。感情調節の難しい人が、自分のネガティブな感情をコントロールできない理由はこの理解がなく、あくまでも怒りの問題は相手にあると考えることです。もし感情の問題が相手にあると考えるなら、その状況に於いてすべての人が、その人と同じ感情を抱くはずです。ところが同じ状況でも、全く逆なポジティブな感情で、それをとらえる人もいるという事実は、感情の責任はその人自身が起こしているということです。
こうした理解からスタートして、夫婦関係を調節していくために「弁証法的行動療法」のスキルは、有効なトレーニングが多種含まれています。
◇阪神カウンセリング・ラボは、心の悩み、不安、抑うつなどを改善する心理療法の専門相談室です。
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