うつ病と不安障害の心理カウンセリング

「うつ病と不安障害の人の完璧主義・二分割思考」

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  今日のテーマは、「うつ病と不安障害の人の完璧主義・二分割思考」です。

  うつ病や不安障害の背景にある思考の最も大きな問題点は、完璧主義・二分割思考と言われるものです。これまでうつ病や不安障害になりやすい人の思考パターンを述べてきましたが、これらの思考パターンの中で最も厄介なのがこの思考パターンです。これには、「～ねばならない」とか「～すべき」という思考があります。そうすると、その状態か、それでなければ全くそうでないかのどちらかとなってしまいます。黒か白か、０か１００か、良いか悪いかなど、どちらかの極端な結果しか認められないために、著しい憂うつ感や不安感が生まれます。なぜなら、私たちの生活では、そのほとんどすべてが、０～１００までの間にある無限大の状況が生まれているわけですから、０か１００の二つのパターンしかない人には、息苦しさや苦痛しか生まれない状態に否応なく置かれてしまいます。例えば、「仕事は完璧にこなして、失敗してはならない」と考える人はちょっとした失敗でも反応して、その結果生じる、不安や苦痛が、うつ病や不安障害に結びついてしまうのです。

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