うつ病と不安障害の心理カウンセリング

[うつ病と不安障害の人の二分割思考]

　うつ病と不安障害の心理療法は、認知行動療法が適用されます。うつ病や不安障害の人の思考の特徴は、これまでいくつか述べてきましたが、特に改善の必要があるのが、二分割思考・完璧主義と呼ばれるものです。二分割思考・完璧主義は、不合理な信念と結びついて、うつ病や不安障害の症状を悪化させるのです。

　体の調子に敏感で、「自分の体は、完璧に良い状態でなければならない」という考えを持っていると、些細な体の不調に敏感になります。そしてちょっとした不調に反応して、悩みます。悩んだ結果、「これは病気かもしれない」から「病気に違いない」と結論づけます。なぜなら、病気か健康かという二つの思考しかありませんから、健康な人なら調子が悪いというようなことでも仕事や学校に行きますが、同じような状態でも「病気」と断定するのです。そうすると会社や仕事にも行けなくなってしまいます。これは、自分自身に対する不合理な信念で、相手に、このような二分割思考をぶつける場合があります。

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