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15年11月24日

うつ病や不安障害の認知行動療法「メモリアルワーク」の時

うつ病や不安障害の認知行動療法

「メモリアルワーク」の時

 阪神カウンセリング・ラボでは、うつや不安に対しては認知行動療法で対応することが多くあります。認知行動療法の効果は、諸外国でも、その有効性は認められています。阪神カウンセリング・ラボに来られるクライエントに行う、認知行動療法の中にある「ファイブコラム法」の実施は、思考の変化を探るものですから、頭の回転がよければ、簡単にその他の見方や考え方ができるのです。しかし、これは要注意です。問題は、心の底から「ああ、そうだ」と、思っているかどうかなのです。うつや不安に陥る人は、それまでの生き方に問題があったのではなく、それまで適応してきたことが、現状の事態には適応できなくなってしまったということです。それまで適応してきた生き方は、それはそれで重要でしたが、それがうつや不安の原因ならば、その考え方を変えていく必要はあります。そうすると、それまで身に着けてきた内容を切り替えて新たな生き方を積み重ねていくわけですから、そう簡単に変えられるというものではありません。これは一人ではなかなかできるものではなく、心理療法家と一緒になって初めて可能となることが多いと言えます。

 こういう作業やトレーニングをしていると、これだというクライエントが実感する、メモリアルワークがあります。この時間を超えると、見違えるほどその人は変わってきます。これは大変な喜びです。もちろん双方にとってです。そのメモリアルワークにあたって、すがすがしい気持ちで、カウンセリングが終わることがあります。当初は、仕事を辞めるところまで自身を追い込んでいた人も、こういうところまで来ると辞めなかったことを良かったと受け入れて、逆に仕事に張りが出てきます。心理カウンセラーのもっとも喜びの時です。

 

 

 

 

◎「心の癒しのコンビニ」を合言葉に、いつでも、どこでも、どんなことにでも対応する心理相談室を目指しています。

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