マインドフルネススキルトレーニング　　「思考の影響」

長岡市、宇治市のカウンセリング

　マインドフルになるには、その時にどんなことを思考しているかの認識が必要となってきます。マインドフルネスとは、様々な状況におかれている時に、その状況を良いとか悪いとかの価値判断をしたり、他人や自分を批判したりしないであるがままを受け止める心構えを意味しますから、その時の思考の影響を理解しておくことは大切です。

　人が不安定な状況に陥るのは、ネガティブな感情のもとになっている思考の影響です。人がストレス下に置かれると、あれこれと考えます。考えることによって現実には一切解決しないことなのに、あれこれ考えるのです。考える対象が、変えようもないことであると一層困惑した思考の悪循環にはまりやすくなります。それは、脳内の神経伝達物質に影響を及ぼします。そうすると、精神症状や身体症状を起こします。身体症状が起こると、思考の悪循環と共に、身体症状の悪循環をもたらします。それらはさらなる精神症状と身体症状の相互影響をおこし、症状を悪化させていくのです。

  マインドフルネススキルトレーニングは、こうした悪循環にはまらないように、恒常的に安定した状態を構成することを目指しています。さらに、人間である限り、常に安定した状態にいることは困難ですから、もし不安定な状況に陥ったとしても、それなりに何とかやりこなしていく状態に持ち直せることも狙いとしてあります。私たち人間は安定した状態でありたい願っていますが、そのために思考の影響は計り知れないものがあり、その思考をどのように安定した状態に管理するかが重要となります。

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