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16年03月30日

認知行動療法とマインドフルネススキルトレーニング

認知行動療法とマインドフルネススキルトレーニング

「思考の悪循環は推論による事実が次々に起こること」

四条畷市、大東市のカウンセリング

 

   認知行動療法では、精神症状の背景にある思考の悪循環や、それに伴う身体的な症状の悪循環という究極な状態にはまってしまった場合、適切な思考や行動をとることも困難になります。その時に必要な心構えがマインドフルであるということです。この際におこる思考や感情を、事実から切り離す行為ができるかどうかということは重要なこととなります。事実と思考が切り離されないままでいると、新たな推論による事実がその人だけに起こり、次々と、深刻な状態に移行していきます。推論による事実とは、例えば、上司に失敗を叱られた状況において、「この失敗をして上司に叱られたことは情けない」と考えると、それはその人にしか起きていない思考や感情の絡んだ事実です。さらに「この失敗を上司に叱られたことは自分に価値がないからだ」と思考や感情を進展させます。そして、「こんなにいつも頑張る私をこんな風に叱る上司なんてありえない。これは上司が私に不当な扱いをしているからだ」と相手に怒りをぶつけます。このように次から次へと、純粋な状況を、思考や感情を混入した「推論による事実」が発生していくのです。

 

 

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