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13年02月19日

うつ病の心理カウンセリング

うつ病とストレス
 私たちの住んでいる社会では、ストレスのない社会はありません。恋愛や結婚のように楽しくおめでたい事柄のはずでも、大きなストレスを生じます。したがって、ストレスを避けるというより、ストレスをどう扱うかが重要な対応となってきます。
 

 ストレスに弱い人は、ストレスに巻き込まれる以下のような行動をとってしまうのです。
 まず、ストレスを感じないようにしたり無いようにしようとしたりします。
 次に、ストレスにこだわります。そして、ストレスを浴びると、「いやだなあ」とやってしまうのです。
 そうすると、ますますストレスを抱え、ストレスの悪循環の中にはまっていくのです。


うつ病はどうして起こるのか?
 うつ病には、内因性と心因性に基づくものがあると言われています。
 内因性とは、原因は定かではないけれど、脳の中にうつ病になる神経伝達物質が流れている状態で起きているうつ病を指します。
 心因性とは、環境によって引き起こされるうつ病です。このうち、心因性のうつ病に関して、認知療法を始めたアメリカの精神科医、ベックは、「うつ病は、思考障害だ」と断じました。彼はうつ病の人と診断している際に、なぜそんな風に考えるのか、うつ病の人の独特の思考に関心を持ちました。そこでうつ病と診断された人々に、ある状況についてどう考えるかを調査したところ、否定的、非現実的、非合理的な思考パターンがあることに気づいたのです。
 うつ病になりやすい人は、自分の置かれている状況を否定的悲観的にとらえやすいので、そこから生じる苦痛のために、ストレスを必要以上に拡大していくのです。その思考は、いっそう苦痛を強化して、抑うつ状態になるのです。


うつ病の時におこっている脳の状態
 うつ病になると、脳からドーパミンが活性化し、抑うつ感を強めます。さらに、ドーパミンが活性化すると、セロトニンやエンドルフィンなどの快の伝達ホルモンが抑制されてしまいます。ドーパミンは、交感神経を活性化します。交感神経は、刺激を受け入れる神経です。セロトニン等は、副交感神経を活性化させる物質です。副交感神経は、その外部刺激をどう扱い対処するかの役割を担当します。
 したがって、うつ病になると、ドーパミンで活性化された交感神経は、外部刺激に敏感になって、些細な事柄にも反応するようになります。ところが、それに対処する副交感神経が抑制されているために、刺激を受けるだけ受けますが、それに対応できない状況が、脳内におこってしまっているのです。この状態の時に、否定的悲観的な思考は一層強まることとなります。

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