初めてのお客様QA
最新更新情報
出張講演情報
ワークショップ
喜びの声紹介
阪神カウンセリング・ラボBLOG

スマホからもご覧いただけます。左記QRコードよりアクセスください。

最新更新情報

HOME >> BLOG(一覧)

13年02月21日

うつ病と心理カウンセリング

うつ病と薬物療法
 うつ病の時に、薬物で治るのは、次の理由からだと考えています。薬物は、脳内の活性化したドーパミンを抑制する薬を使用し、同時にセロトニン等の快物質を活性化させる薬を使用します。その結果、一時的に安定した精神状態が生まれます。この時、うつ病から立ち直った治癒感によって、現状におこった問題を楽にやりこなしていくことが自信となって、いわゆる「実効感」が得られるために、うつ病を克服したと思えるからでしょう。この時得られる「実効感」が強力な場合は、それ以後もうつ病を再発する機会は少なくなりますが、もともと心因性によるうつ病は、その状況を乗り越えていく、適切な言動がとれない為におこるのですから、困難な状況に対処する防具や武器を持たないで、再びストレスによって抑うつ感が強まると、うつ病を再発してしまうのです。


うつ病になる人の否定的・悲観的な思考パターンは、どのようにして生まれるか?

 私たちが現在持っている言動の仕方は、それまでの繰り返し体験してきた学習の結果生じています。それらは、友人・仲間、周囲の人々、先輩・上司、先生、尊敬する人、社会、学校、テレビ、マスコミ、書物、宗教など様々なところで体験し学習してきます。

 それらの中で一番大きな影響を与えるものが、親子関係を中心とした家庭環境でしょう。そのうち特に親子関係は、子どもにとって強い影響を与えます。それらは、繰り返し繰り返し行われますから、親子関係の深刻な場合は、その深刻な状況に耐えるために、子どもなりに様々な思考や行動をとることで対処するのです。
 
 

 その対処の仕方が、合理的・現実的になることはまれです。子どもは必死に、その苦痛な状態から逃れようと、自ら余儀なく、いくつかの非現実的で非合理的な言動を選択します。その時選択された言動は、苦痛を伴うものであることが多いのですが、困難な親子関係という直面した問題に直接立ち向うよりも楽であるために、繰り返し体験していきます。
 その結果、どこかで成功体験として、身についてしまうのです。ですから、その言動のパターンは、だれでもごく当たり前に考え行動していると思い込んでいます。
 子どもの頃は、それでも十分通用する言動なのですが、成長すると、それでは全く通用しないことが起こります。その状況が、困難であればあるほど、それまで体験してきた非現実的・非合理的な言動では、如何ともしがたい状態に陥ってしまうのです。
 

 では、そうした親子関係で生まれる非現実的で非合理的な言動とは、どのようにして現れるでしょうか?
以下の章に述べていきたいと思います。


以下のサイトもごらんください。

http://www.hanshin-cl.com