心の病気の原因の分類
心の病気の原因の分類
心の病気には、内因性、心因性、外因性と大きく3つに分類する見方があります。うつ病ではあまり使われなくなりましたが、この分類は、心の病気をどう治療していくかに関しては参考になります。カウンセリングをする場合には、その見極めをしないと、効果が半減してしまいます。それらは以下の通りです。
1、内因性(原因はわからないが、腦内おこる神経伝達物質の異状によって生じる)
2、心因性(環境によって生じる)
3、外因性(交通事故などの脳の外傷から起こる、アルコールの影響による精神病など)
したがって、内因性は脳内の神経伝達物質を調整するために、薬物療法が中心となります。心因性は、環境調整が大切となりますから、心理カウンセリングが中心となります。脳内のアドレナリンやセロトニンを、リラクゼーション法などで、調整可能なのですが、しんどくて自殺念慮が出ているような場合、リラクゼーションどころではないのです。反対に、環境調整が困難なためにうつ状態になっている人が、その環境をどう調整していくかという力をつけていく心理療法なしで、薬物だけで立ち向かっていくことは難しいことなのです。