パーソナリティ障害(人格障害)
パーソナリティ障害は、次のような3群に分けられます。
A群は、奇妙で風変りを特徴とするもので、妄想、統合失調症型人格障害。
B群は、演技的で情緒不安定、移り気に見えるもので、境界性人格障害、反社会的人格障害、演技性人格障害、自己愛性人格障害と呼ばれているものです。境界性パーソナリティ障害は、対人関係、自己像感情が不安定で衝動的な症状に特徴があります。自己愛性パーソナリティ障害は、共感性が欠如し、賞賛されたいという欲求が強い症状があります。
C群は、不安や恐怖を特徴とするもので、回避性人格障害、依存性人格障害、強迫性人格障害と呼ばれています。回避性パーソナリティ障害は、不適応感が強く、否定的評価に過敏で、重要な対人接触や就学活動を避けるという特徴があります。依存性パーソナリティ障害は、世話されたいという過剰な欲求のために他者にしがみつく行動をとり、分離に不安を感じるのが特徴です。
パーソナリティ障害は、「人格の異常性のために本人自身が悩むか、あるいはそのために社会が煩わされるもの」(1927年 独 シュナイダー 精神医学者)として、「精神病質人格」と呼ばれ、10種類の体系が挙げられています。以後このタイプが基本となって、今に引き継がれているものです。
これらの人格障害は、その個人の属する文化から著しく偏った行動パターンが持続し、固定し、柔軟性を欠くものです。幼児期から青年期にかけて発症し、成人期にも引き続きその症状は維持されていきます。この傾向のある人は、医者からは「性格の問題だから」と言われて、ほとんど治療の対象とされないことがあります。心理療法では、認知行動療法が主流でしたが、現在では、「弁証法的行動療法」で対応します。阪神カウンセリング・ラボでも、この弁証法的行動療法を扱って、効果をあげています。医者からの診断で「精神病質」と言われた場合、人格障害と同じ意味でつかわれます。
大阪梅田、兵庫明石に心理相談室を持つ、阪神カウンセリング・ラボは、臨床心理学を専門とした元大学教授、経験豊富な臨床心理士が対応する、心の相談専門機関です。うつ病や神経症や摂食障害など心の問題をはじめ、パーソナリティ障害、精神病など、また、人間関係や教育、性格診断など、幅広くどんなことでも相談にのっています。性犯罪や窃盗などの被害者や加害者の心のケアも心理相談の対象です。また、臨床心理学に関心を持つ専門家の育成も視野において、心理学に関する学習やセミナー、ワークショップも実施します。アサーショントレーニング、心理学グループワークなども毎月実施しています。土曜、日曜もカウンセリング予約を受け付けています。