心理療法とは
心理療法とは、クライエント(相談者)の心の悩みや問題を、カウンセリングの資格を持った、例えば臨床心理士が、心の問題を改善・解決する理論と方法を持って進めていくことを意味しています。
この理論や方法に関しては、現在世界の学術界で250以上認知されています。1900年代初頭に始まった、フロイトの精神分析療法、以後フロイトから発したアドラーの個人心理学、ユングの分析心理学などは、その根底に異なる意見はあるものの、「洞察療法」と言って、根本的に治療することを目指しています。
その他には、ロジャーズの来談者中心療法があります。わが国で心理療法または心理カウンセリングを受けた人は、相談者がしゃべってセラピストがひたすら聞くというスタイルを体験していると思いますが、それは、このロジャーズの「来談者中心療法」の理論に基づいて行われているものです。セラピストはひたすら傾聴するに徹しますが、その中で核心的なかかわりが、相談者の価値を見出すために必要と考えられています。
うつ病の改善に有効だと世界的に認知されている、「認知療法」または「認知行動療法」は、1960年代アメリカの精神科医、ベックによって創始されました。その後、アルバート・エリスが、心の問題を発生する考え方の底にある信念に注目して、そのイラショナルビリーフ(不合理な信念)を理性で論破することを目指した「論理療法」があります。
そのほか有名な方法としては行動療法、また、我が国で生まれ、神経症の治療として世界的に認知されている森田療法、ごく最近では、パーソナリティ障害や感情調節のカウンセリングとして有効な、弁証法的行動療法などなど実に多くの手法があります。心の悩みを解決するために、最適な心理療法が受けられるとよいでしょう。
大阪梅田、兵庫明石に心理相談室を持つ、阪神カウンセリング・ラボは、臨床心理学を専門とした元大学教授、経験豊富な臨床心理士が対応する、心の相談専門機関です。うつ病や神経症や摂食障害など心の問題をはじめ、パーソナリティ障害、精神病など、また、人間関係や教育、性格診断など、幅広くどんなことでも相談にのっています。性犯罪や窃盗などの被害者や加害者の心のケアも心理相談の対象です。また、臨床心理学に関心を持つ専門家の育成も視野において、心理学に関する学習やセミナー、ワークショップも実施します。アサーショントレーニング、心理学グループワークなども毎月実施しています。