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うつ病を知る

うつ病の領域には、多くの病態や病名が存在します。あなたがどれに該当するかをしっかりつかむことは、非常に重要です。どれに該当するかによって治療法が異なってくるからです。

うつ病を大きく分けると、急性のうつ病と慢性のうつ病があります。

急性のうつ病・・・何かのきっかけがあって、うつ状態になる病気。大うつ病

慢性のうつ病・・・はっきりとした重大なきっかけがなく、長い間うつ状態が続いている病気。この中には、気分変調性障害があります。

気分変調性障害

気分変調性障害は、これと言って重大な落ち込むきっかけが見当たらず、憂うつな気分が長く続きます。少なくとも2年以上、常に憂うつな状態にある人は、気分変調性障害の可能性があります。

食欲の減退または過食、不眠などの睡眠障害、気力・集中力・自尊心の低下、疲れ、絶望感などが存在します。

気分変調性障害は、大うつ病が上乗せされ、「二重うつ病」になることがあります。また、他の様々な病気と併存することがあります。摂食障害、社会不安障害、アルコール・薬物依存などです。

大うつ病の繰り返し

慢性的にうつ状態にある人の中には、大うつ病を繰り返している場合があります。

気分変調性障害との区別は、うつ状態ではない時期が2か月以上あれば大うつ病の繰り返しとみてよいでしょう。

双極性障害(Ⅰ型 Ⅱ型)

慢性的にうつ状態にある人の中には、双極性障害の場合があります。

双極性障害Ⅰ型は、以前は躁うつ病と言われていたものです。感情の起伏が激しく、誰から見ても派手な言動を示し、他の病気と間違われることはありません。

双極性障害Ⅱ型は、うつと軽躁を繰り返します。躁状態の時は、仕事がはかどるという程度の自覚が多く、躁の状態は見逃されやすいので、大うつ病の繰り返しと思われるケースが多いと言えます。

双極性障害Ⅱ型は、4日以上、他者にもわかる軽躁状態が続くことで、気分変調性障害と区別されます。双極性障害Ⅱ型の人は、軽躁状態の期間、「自分はすごい」「自分は何でもできる」と思うような感覚があったり、普段よりも睡眠時間が少なくて済んだり、目的志向の活動を熱心にするようになったり、おしゃべりになったりすることが続きます。

PTSD

慢性的なうつが続くものに、PTSDがあります。

PTSDとは、犯罪、虐待、災害、事故など命にかかわる重大な出来事を体験したり目撃したり、身近な人に起きたことを伝えられたりしたときの反応として起こる不安障害です。

PTSDには、引きこもりやフラッシュバック、怖い夢を見る、外傷体験を思い出すような場面に出合うと身体に不安反応が出る、覚醒亢進症状(浅い眠り、驚きやすさなど)が起こります。

PTSDの結果、うつ病になる人もいますので、その区別には注意が必要です。


あなたの症状は、どれに該当すると感じたでしょうか? 自分がどの病気であるかを見極める作業は大切です。

うつ病が深刻な時は、薬物による治療が主要となります。何とか生活できる程度のうつ状態の時には、適切な心理療法が有効となります。心理療法は、うつ病の状態に合わせて行う必要があります。

阪神カウンセリング・ラボ では
うつ病の症状に合わせて適切な方法を採用し、カウンセリングを行っています。
認知行動療法、対人関係療法、弁証法的行動療法など効果的な方法を適応させていきます。