解離性障害
解離性障害(かいりせいしょうがい, 英: Dissociative disorder)とは、心的外傷への自己防衛として、自己同一性を失う神経症の一種。自分が誰か理解不能であったり、複数の自己を持ったりする。症状の発生と、ストレッサーの間に時期的関連があることが診断の必要条件である。
分類と症状
解離性健忘
単なる「物忘れ」では説明できないほど、ストレスの強い自らの個人情報を広い範囲にわたって想起できない状態。本人にとっては、この状態が苦痛で、社会的機能に障害を起こしている。空間移動しているような気分になる。
解離性遁走
突然放浪し、過去の出来事に関する想起は不能になる。自分が自分であることに混乱する(自己同一性の混乱)、または新たな自己同一性を装う。本人にとってはこの状態が苦痛で、社会的機能に障害がある。
本人は、遁走期間中の記憶が無いが、遁走期間中は、日頃、本人がするとは思えないような行動であろうとも、周囲からすれば、受け答えも正常な故、周囲が気付く事はほとんどない。稀に、数年単位での遁走をする場合がある。が、同じく記憶は無く、その人格として、生活をするケースもある。(遁走期間中は、その前の記憶が無い事もしばしば見受けられる。)
遁走時の記憶が、場合によっては、思い出されることもあるが、それも稀なケースであり、 たいていの場合は、「事実」としての記憶であり、感覚、実感は無く、それが苦痛になり、社会的機能に障害をきたす場合もある。
解離性同一性障害
明確に区別できる複数の人格が同一人に存在し、それらの複数の人格が本人の行動を統制する。本人の重要な個人情報を想起することができない。詳細は該当項目を参照。
離人症性障害
自分の精神過程または身体から遊離して、あたかも自分が外部の傍観者であるかのように感じる持続的または反復的な体験をする。 離人体験の間も、現実検討能力は正常に保たれている。離人症状で苦痛があり、社会機能に障害がある。
「離人感」等と称されるものは、元来、人間が持っているものであり、その顕著な例は「映画など、集中してみている時、周囲の呼びかけが聞こえない」等、日常に付随した事であるが、それが、慢性化し、日常生活に支障をきたすような場合、「障害」とされる節がある。解離性障害とは、密接な関係である反面、他の人格障害などの一例として、「離人感」があることも報告されている。
トランス
人格同一性の感覚が消失する、身辺状況の認識・関心が狭小化するなど、意識状態が一過性に変化する。離人症状で苦痛があり、社会機能に障害を起こす。
憑依(ひょうい)障害
霊・神などの他者に取りつかれていると確信する。ただしこれは宗教的な意味合いを持つこともあるため、一概に「障害」と言えるものであるのかという考えもある。
解離性運動障害
通常は随意的統制下にある運動能力が失われる、または、運動失調を示し協調運動が障害されたり、介助なしで起立したりできない。
解離性けいれん
てんかん発作に似る痙攣であるが、意識消失は見られない。咬舌・転倒による打撲・尿失禁もない。
解離性知覚麻痺・知覚脱失
ある皮膚感覚が部分的に麻痺したり完全脱失する。皮膚感覚ではなく、視覚・聴覚・嗅覚が障害されることもある。
解離性転換性障害
転換症状を示す解離性障害。 突然昏睡状態に陥り、3~6時間ほど意識を失ってしまうことが多い。身体症状としては、身体が思うように動かせなくなる、声が出なくなる、目が見えなくなるなど。精神症状としては、体と心が分離したかのような状態になり、一定の時間の間に自分がとった言動に関する記憶が想起出来なくなる。これを解離反応と言う。
ガンザー症候群
人格障害と関連性のある症状。曖昧な受け答えや前後の文脈と関係のない的外れな話をしたりする。→ガンザー症候群
ウィキペディア参照:https://ja.wikipedia.org/
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